毎朝、隣の個室にいるチェアマンの秘書のオッチャンに英語で、
「朝ご飯何食べたんだ?」って聞かれる。
毎日同じもの「パンとコーヒーとピーナッツバターとジャガリー」と答える。
この会話に何の意味があるのか…。って思ってたけど。
よく考えたらタミル語の儀礼的?な挨拶に
「サーッピッターチャ?」 (ご飯)食べた?
「サーッピターチュ」 食べた
っていうのが、How are you? I'm fineと同じ意味で使われるんで、そういう意味で毎日聞かれるのかな…?でも「何」を食べたか、事細かに聞かれるのが、毎日可笑しくてしょうがない。
タモリさんの、「髪切った?」並の定番www
確かに毎朝の食事に結構手間のかかるものを食べている。
ストリングホッパー(ビーフンみたいなもの)とか、
ピットゥ(蒸しパンみたいなおから状のもの)とか、
(これはピットゥを崩した状態だけど、本当は棒状に成形して蒸していて、それを崩して食べる。私の一番好きな食べ物はピットゥ!)
イドリ(蒸しパン)などは、
前日に結構準備が必要だったりする。ちなみにどの食事にも横に付けてもらってるのは、ココナツサンボル。これも私が一番好きな食べ物。
特にコロンボのホームステイ先のアッカーが作るココナツサンボルは抜群!!スリランカで食べた料理の中で一番コロンボのアッカーの料理が美味しかった。
こちらは家でもよく作られるドーセイ(ドーサ)
これはセモリナ粉をふやかして、ガーリックとかカレーリーフといためるウップマー。子供が大好き。
上司の家にお泊まりしたときに家族・親戚みんなで上司の家にお泊まりしたときに家族・親戚みんなで料理してました。ワデーとか人参のサンボルとか。男性も結構手伝うようです。
普段のタミル語の会話を盗み聞きしていても、会話の中に、
サーッピドゥ(食事)、サーッピ◯◯が異常に登場する。
どんなにシリアスな会話やらケンカの途中でも、サーッピ◯◯が出てくるので、タミルの人の頭の中は「食」のことでイッパイなのかもしれないなと思うwww
|
典型的なジャフナタミルのライス&ベジカレー |
|
こっちはシンハラカレー |
シンハラ人も、飯喰った?喰ったっていう会話を確かしていたように思います。カレーはどちらかというとシンハラカレーの方が全体的に辛いイメージがありますが、ドッチもドッチ。
そして、互いに、シンハラの食事は野菜が少ない、タミル人の食事は野菜が少ないって言い合ったりしてますが、どっちもどっち。
なぜスパイスをたくさん使うのか?最近気がついたのは、野菜の品質が悪いというか、栄養不足?なのか、味が薄い、野菜自体に味がないから、スパイスでも入れて味付けしないと食べられないからじゃ…と思い始めました…。
肉・野菜・米、どれもそんなに素材自身が美味しくないから、スパイス使って、ココナツでコクを出してという、長い歴史で美味しく食べる方法を編み出したんではないかなって思います。そして、もちろんスパイス自身の薬効も。そう考えるとスパイスって凄いなと思います。
日本食を作りたいけど、素材が…。薄味で素材の味を大事にする日本食は、実は美味しい野菜を作るところから始まってるんじゃないかな…と思いました。